体験談

出産がきっかけでセックスレスになった話(Kさんの体験談)

今回は、ママ友のKさんの体験談をご紹介しようと思います。

子どもが産まれるまでセックスレスとは無縁の生活をしていました。

うちの旦那は変態です。妻の妊娠中に浮気をする男性っていますよね?あれは、お腹の大きくなった奥様を性的な対象として見られなくなったり、奥様とお腹の赤ちゃんの体を労わってセックスを控えたりするが故ではないでしょうか。(その結果浮気をしたら労わることにはまったくなりませんが)

旦那ときたら私のお腹が大きくなろうが、妊娠末期になって今にも産まれそうになろうがお構いなしでした。よく、こんな身体にムラムラできるなぁ、と感心したものです。

そしていよいよ出産の日を迎えました。初産の場合は、お産にかかる時間は平均で15~16時間です。しかし、私の場合は初めて陣痛を感じてから子どもが産まれるまで43時間かかりました。2晩一睡もせずに分娩室に入ったのです。

その間、旦那は何をしていたかというと、何もしていませんでした。一応私の病室にはいましたが、ただいるだけ。背中をさするでも、励ましの言葉をかけるでもなく、のんびりテレビなど見ていやがります。病院のベッドはスプリングが利き過ぎて、寝返りを打つたびに痛みが増すので、私は仕方なく2人用のソファで横になっていました。

出産当日の明け方の5時頃、陣痛は5分間隔になっていましたが、私は痛みで頭が朦朧として、時計も見られなくなっていました。私の柔らかいベッドですやすやと眠っている旦那を起して、陣痛の間隔を計ってもらおうと声をかけましたが、旦那は5分と目を開けていられませんでした。結局、陣痛の間隔も分からないまま、朝になって看護婦さんが来るまで、私は一人ソファで痛みに耐えるしかなかったのです。

その日の夜7時になって、ようやく分娩室に入りましたが、立会出産を希望していた旦那の姿が見当たりません。代わりに分娩室にやってきたのは母でした。母に「旦那は?」と聞くと、なんと私のベッドで熟睡中と言うではありませんか!!“おまえ、一晩中気持ち良さそうに寝てただろ!”と心のなかで悪態をつきましたが、陣痛の間隔が3分、2分とどんどん縮まって、アホな旦那の相手をしている余裕はなくなりました。

猛烈な睡魔と痛みに襲われながら強烈に感じたのは“この世で一番私を大事に思ってくれるのはやっぱりお母さんだ”ということです。母は私の足や腰を一生懸命さすってくれました。私が何も言わなくても“ここ”というツボが分かるようで、激しい陣痛の痛みが少し薄れました。その瞬間、私の中で旦那は「大事な人ランキング第1位」から転落です。圏外まで一気にランクを落とし、母が見事1位に返り咲きました。出産は命がけです。ましてや丸2日近くも苦しみ続けているのです。そんな時、何の助けにもならず、頼りにもならない旦那なんていらないと思いました。

結局、父に起してもらった旦那は、出産の瞬間には立ち合いましたが、盛んに気にしていたのは吸引分娩で“べろーん”と伸びてしまった我が子の頭の形です。最後の最後で私はいきむ力が尽き果て、子どもの心音が不規則になったので、先生がトイレ用品のスッポンのような機械を使って、無理矢理引っ張り出したのです。

旦那から私に感謝やお礼といった言葉などもちろんありません。旦那が母に向って「あの頭は大丈夫ですかね?」と笑いながら話しているのを聞き、“おまえの頭よりマシだよ”とツッコみを入れたくなりました。

子どもはいたって元気で順調に退院の日を迎えましたが、私は心身ともにダメージがひどく、産後は体調がなかなか回復しませんでした。1ヶ月検診を受けたときには、産婦人科医から心療内科の受診をすすめられたほどです。重たい気持ちを引きずったまま家に帰った私を待っていたのは、妙に機嫌の良い旦那でした。日ごろは子どものオムツ交換などしないのに、その日に限っていそいそと子どものお世話をしていました。

その夜。久しぶりに外出してくたくたに疲れ果てた私がようやく布団に入った途端、旦那がパジャマを脱ぎ捨てながら私の布団にもぐりこんできたのです。思わず「何やってんの?!」と大声を出してしまいました。旦那はきょとんとした顔をして、「だって1ヶ月検診が終わったらエッチ解禁だろ?」と言うのです。どこからそんな正しい情報を仕入れてきたのか…。確かに先生からは検診で「もう大丈夫ですよ」と言われていました。けれど、私は旦那とセックスする気など起こるはずがありません。

「体が弱ってるから、先生にまだダメだって言われたの!!」と嘘をついて、旦那を押しのけました。すると、旦那は小さく舌打ちをしたのです。そして「母役割だけじゃなくて、妻役割もちゃんとしてよ」と吐き捨てると、自分の布団に戻っていきました。

あの日から3週間が経ちますが、旦那に迫られたらどうしよう、という恐怖に私は毎晩怯えています。いつまでもセックスがなければ、旦那はますます荒れていくのは目に見えていますが、どうしても体が旦那を受け入れません。いえ、心が受け入れないのです。

出産を乗り越えることで夫婦の絆がより深まるはずが、出産がきっかけで旦那の本性に気付いてしまった私。セックスレスの悩みを解消するくらいなら、旦那との結婚関係を解消したいと思い始めているところです。

体の相性抜群だったふたりが、セックスレス夫婦になった理由(Sさんの体験談)

今回は、ママ友のSさんの体験談をご紹介しようと思います。

 

男性経験に乏しく、性についても淡泊だった私を変えたのは夫です。

 

夫と付き合い始めるまでの私にとってセックスは、“あってもなくてもどちらでもよい”程度のものでした。特に気持ち良いとも思わなかったし、相手の男性に気を使って感じているふりをするのは疲れます。

 

ただ、初めて夫に抱かれたときに、「ん?」と思い、2度目のときには「なに、これ?」という感覚が残りました。そして3度目に確信したのです。肌が合うとは、こういうことなのか、と。

 

夫は夫で、性に未熟だった私が、体を重ねるたびに乱れていく様子を見るのが、嬉しくて仕方ないようでした。

 

もともと夫は体力があり性欲も強いタイプ。そのうえ女性経験も豊富です。

 

結婚するころには、夫に口づけられるだけで、子宮のあたりに痛みを覚えるくらいに、私の体は変わっていました。

 

結婚してからも、週に二度は必ずと言ってよいほど、夫から求められましたし、私からも求めました。

 

私が妊娠して、子どもが産まれてからしばらくは、嵐のように毎日が過ぎていき、さすがにセックスの回数は減りました。

 

ただ、何人かの友達の話を聞いていると、やはり夫との夜の営みは、普通の夫婦に比べると多かったようです。

 

私は、母親としても女としても、満ち足りた生活を送っていました。

 

そんな夫との関係に初めて変化を感じたのは、結婚して7年目、夫がちょうど40歳を迎えた頃です。

 

深夜、同じ部屋で寝ている子どもを起さないように、私は声を押し殺して、夫からの愛撫を受けていました。その時、突然夫の手が止まったのです。

 

子どもが目を覚ましたのだろうか、と私は慌てましたが、そうではありませんでした。
ふと見ると、夫のからだに異変が。このまま続けられるような状態ではなくなっていたのです。

 

私はとっさに“夫を傷つけるような事を言ってはいけない”と思いました。

 

「たまにはこんな事もあるよね」と努めて明るく言い、そっと夫から離れました。

 

さすがの夫も40歳を過ぎて、多少衰えてきたのかな、と内心思いましたが、私はあまり深く考えないようにしていました。私が気にすると、ますます夫は気にするだろうと思ったのです。

 

しかし、夫が途中で萎えてしまうことが、5回に1回になり、3回に1回になり、数カ月後には2回に1回になると、のんびり構えていた私も「夫がこのままEDになったらどうしよう」と不安を覚えるようになりました。

 

さらに私を不安にさせたことが、もうひとつあります。

 

今の夫にとって、私とのセックスはただの性欲の処理なのではないか、と感じるようになったのです。なぜ、そんなことを思うのか、自分でもよく分かりませんでした。

 

その後、夫の仕事が急に忙しくなり、帰りが遅い日が続きました。週末も仕事が入り、家を空ける事が増え、ふと気が付くと、もう1ヶ月以上も夫とは触れ合っていません。

 

夫婦の間はぎくしゃくし始め、私の悩みはセックスレスだけではなく、夫との関係にまで広がっていきました。

 

ゆううつな毎日が続き、その年もいよいよ終わりに近づいたある日のことです。

 

仕事から帰ってきた夫は、入浴していました。私は玄関に置きっぱなしになっていた、夫の仕事鞄を片付けようとして、鞄のファスナーが空いている事に気付きました。何気なく中を覗き込んだわたしの目に飛び込んできたものは、見慣れないコンドームでした。

 

やけに豪華な金色のパッケージ。いつも使っている3パック1000円のものとは、明らかに違うその避妊具を見たとき、私の頭のなかでばらばらになっていたパズルが、一気に完成しました。

 

その後、初めて夫の携帯を盗み見て、私の疑いは確信に変わりました。

 

考えてもみなかった夫の浮気。

 

夫が私に欲情しなくなったのは、EDなどではなく、浮気相手の女性に心を奪われていたからだ、と分かったときの屈辱感や絶望感は、言葉にはできません。

 

夫は、私に頭を下げて謝りました。浮気相手とは別れるから、やり直して欲しい、と。

 

散々悩んだ結果、私は夫を許すことにしました。子どもは夫に懐いていましたし、私自身、夫のいない人生は考えられませんでした。

 

許すと決めたからには、今後一切浮気のことは口に出すまいと心に誓いました。そして、もし夫から求められたら、拒絶せずに受け入れようと決心したのです。

 

さすがにしばらくは、夫から誘われることはありませんでした。しかし、3カ月ほど経ったある夜、先に休んでいた私のベッドに、夫がもぐりこんできました。

 

「とうとうきたな」と私は覚悟を決めました。黙って夫のするままに任せていたのですが、首筋に夫の唇が当たった時に、鳥肌が立ちました。快感などではありません。

 

そして、私のネグリジェのボタンに、夫が手をかけたとき、とうとう我慢のできなくなった私は、夫をはねのけトイレに飛び込みました。

 

青い顔をして寝室に戻った私を見て、夫は一言「ごめん」と言い、その日から私に触れようとしなくなりました。あれからもう半年が経ちます。

 

口では許すと言いながら、私は決して夫を許してはいなかったのです。夫にも私の気持ちは十分過ぎるほど伝わったようです。

 

私たちは、このままずっとセックスレス夫婦として過ごさなければならないのか、欲求不満になった夫がまた浮気をするのではないか、と不安にさいなまれる毎日です。

 

離婚しない、という私の決断は間違っていたのでしょうか。まだ答えは出ません。